銀河に浮かぶ

<いま、生きる> という事を考え、日常を過ごす

遺伝子の水平伝播

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大胆にも最初に言ってしまうと、これも空海さんの宇宙観と繋がっている話だと思うのですが。

今回のコロナの話に関連した話を。

 

 ちょうど、気になっていたことがNHKの BSで再放送されていたので見たのです。

ドイツで去年作られたドキュメンタリー番組でした。

 

 

コロナは、欧米では菌が凶悪化して薬が効きにくいタイプが出ているとか出ていないとかいう話もあります。

 

そもそもコロナに先んじて、世界では2008年頃からほとんどの抗生物質が効かない「耐性菌」というものが現れ、世界的な脅威とされて来ていました。

抗生物質が効かないということは、一切薬が効かないということです。

しかも、菌が持つその「耐性」という能力は、実際にはDNAの一部という形で、他の細菌に拡散されることが確認されているのです。

 

それはどういうことかというと、

遺伝子情報(DNA)は、細胞が自分と同じ細胞に伝わっていく方法(親から子、子から孫へ、という様な伝達)のみならず、異なる種類の細胞とも一部を交換し合うことで情報を伝えていくということです。そしてそれはどうやらすごい勢いで広がっていくものらしく、すでに世界中に広まっているのです。

 

私は遺伝子情報というものは親から子へ伝わっていくだけのものだと思っていたので、共にその時点に生きている様々な細胞は、横の繋がりが密接にあること、ましてや自分の中の情報をやり取りしているということにとても驚きました。

 

私がこの遺伝子の水平伝播(すいへいでんぱ)という現象を知ったのは元々コロナの事からではなく、進化について色々調べていた時にとある細胞学の本で知ったことでした。

同時代に存在している多種の存在(細胞)、ひいては様々な生物など(と限っていいのかも元々科学音痴の私には分かってないんですが)が共に新しい情報を共有し、それによって形を変えたりして一斉に進化していくのだということだったのです。

 

そして今回のコロナにおいても、それは起こっていることなのでしょう。

どこかでその進化した耐性を得る(もしくは得た❔)ことは想像に難くないことです。

コロナウイルスのきもちになってみれば、自分が死滅しない為にはどんどん宿主を見つけて広がり続けたいし、敵(薬など)への耐性という能力があるならそれは積極的に身につけたい事でしょうね。(空想)

 

私がこれについて思うことは、

勿論今はコロナは人間にとって脅威であり悪であるかもしれません。

しかし、今同じ時代にこの地球の上で共に存在し、密接に私たち人間とも繋がった存在なのだなということです。

これは空海の宇宙観そのものだと私は思います。

すべては繋がって、連関している。

 

 

ちなみに、

あらゆる抗生物質が全く効かないスーパー耐性菌というものが既に存在していて、しかも既に多くの国に広まっているということです。

その強力な耐性とコロナの繋がりはよくわかりませんが。

抗生物質はそうやってどんどん耐性菌が出て来て効かなくなる事象がある為に、製薬会社では研究費をかけてもそれを回収出来る見込みが無いということで、なかなか新しい薬が開発されていないそうです。

恐ろしいことですね。。

 

          文: 満ちる