銀河に浮かぶ

<いま、生きる> という事を考え、日常を過ごす

空海の宇宙観その2

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空海の著作『即身成仏儀(そくしんじょうぶつぎ)』という本はそもそも、

その身そのまま(生きてるまま)で人は成仏できるよ、

と書いてある本です。

**(即身成仏とは、ミイラ的なこととはまったく別ものです。)

 

その即身成仏という考え方はまたそのまま、人間とはこの世でどういう存在なのかも表しています。

またこの世とはどういうものか.・人とはなにかを空海がどう捉えていたかが

簡潔ながらその全体像が表されている、と私は考えています。

 

ではその8文を早速、まるっとご紹介!

 

 

六大無碍にして常に瑜伽なり   ろくだいむげにしてつねにゆがなり

四種曼荼各離れず        ししゅまんだおのおのはなれず

三密加持して速疾に顕る     さんみつかじしてそくしつにあらわる

重重帝網なるを即身と名づく   じゅうじゅうたいもうなるをそくしんと

                なづく

法然に薩般若を具足して     ほうねんにさはんにゃをぐそくして

心数心王刹塵に過ぎたり     しんじゅしんのうせつじんにんすぎたり

各五智無際智を具す       おのおのごちむさいちをぐす

円鏡力の故に実覚智なり     えんきょうりきのゆえにじっかくちなり

 

 

はい!!

難しいですねーー!!笑

 

 この文を何の予備知識もなく見てわかる人がどれだけいるというのでしょう。

私も、最初は何一つわかりませんでした。何が何やら⁉︎でしたよ。。

でも、ひとつひとつの言葉を知っていく内に、

このたった8文の中に果てしない広がりを感じていったのです。

 

とはいえ、

仏教用語のひとつひとつまで知る必要もないと思いますし、

大胆ながら、私がかなり噛み砕いた解説でその内容をお伝えしていこうと思います。

(詳細を知りたくなってしまった方宛ての説明も、いつか気が向いたら。。笑)

 

 

 

さて。

ではこの8文 で伝えている事で大事な事を2点にまとめました。

 

 

その1。

 この宇宙を構成している全ての要素は、互いに混じり合い、また常に融合し合っている。

その2。

  あらゆるものと人は、あるがままで、あらゆる事を知る智を備えている。

 

 

さて、この2点を次回から更に説明して参ります!

 

          文:満ちる