日常での振動、音
私たちの身体は、細かい細かいレベルまで見ていくとほぼ空洞です。
日常の感覚から言えば不思議なことですが、
私たちの体を普段から色々なものが通過しているのではないか、
などと考えるのは、私はとても楽しいです。
身体は空洞であり、また振動しています。
細胞一つ一つがそれぞれ振動し、またある程度集まった状態(組織や臓器)ではまたそれぞれの振動数というものがある様です。
そうなると、
音や音楽、言葉(も振動ですね)、後は本当になんらかの振動なども、
とても身体に影響があるというのは納得です。
自分が気持ち良いと感じる音楽、音は、
まさに自分の心身を良い波長に整えてくれるのではないかなと
体感しています。
私は動画サイトで、時々色々な周波数の音や音楽を聴きます。
その時々で、しっくり来るものが違うんですよね。
そう言えば、好きで聴く音楽というのも、
小さいころから順に考えても、どんどん変わってきています。
若い頃はアップテンポな音楽を主に聴いていましたが、
ここ10年ほどは、ゆったりした音楽しか聴かなくなりました。
主にクラシック、他ジャズなど。たまにボサノバも聴きます。
と言ってもどれもそれほど詳しいわけでもないのですが。
そう言えば面白い感覚の話がありまして。
我が家は、すぐ近くにある大きな大学病院に通じる道路に面しているのですが、
その大学病院は緊急外来もありますので、毎日救急車が通るわけです。
しかし私は、この家に住み始めてからほんの数ヶ月で、
救急車の音にまったく気付かなくなってしまいました。
外を歩いていても音に気づかなくて、周りの人の様子でやっと気付いたり、
救急車の本体が目に入ってようやっと音が鳴っている事に気づいたりと、
外で危ない場面にも何度か合いました。
多分私の耳は、毎日なっているあの音を日常だと判断し、
特に注意を促すことをやめる決断をしたのでしょう。
普段家にいても全然気づきませんが、来客者が来ていて
救急車だねえ、と言われた途端にあのサイレンが耳に飛び込んでくるのを
認識する。。という、
不思議な感覚をいつも味わっています。
この事で、
人の感覚は決してありのままに私に映し出している訳ではないのだ
ということを強く実感し、日々また実感しているという、
私にとっては貴重な体験です。
外では危ないので気を付けねばならないですけれどね〜。
文: 満ちる